2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

平成20年夏休み文楽特別講演 第3部「国言詢音頭(くにことばくどきおんど)」

チラシのあおり文句が「色と欲〜夏の夜の惨劇」ときた日には期待せざるを得ない。 「大川の段」はすごく短かったので、寝ずにちゃんと見られた。そして、このあと「五人斬り」という凶行に走る初右衛門に思いっきり同情した。だって、菊野も仁三郎もひどいん…

平成20年夏休み文楽特別講演 第1部「西遊記〜悟空の冒険」第2部「お夏清十郎五十年忌歌念仏(おなつせいじゅうろうごじゅうねんきうたねんぶつ)」「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」

今年も行ってきました、夏休み文楽特別講演! いやあ、「西遊記」面白かったなあ。伝統芸能であるということで、文楽を堅苦しく考えている人には、ぜひ見ていただきたい破天荒さ。 閻魔大王の持ってる閻魔帳は「れんらくちょう」だわ、火焔山では、悟空はサ…

8冊

日本「怪奇」伝説

しんみみぶくろ5幽霊学級

ブラック・ジュース

「沈んでいく姉さんを送る歌」「わが旦那様」「赤鼻の日」「愛しいピピット」「大勢の家」「融通のきかない花嫁」「俗世の働き手」「無窮の光」「ヨウリンイン」「春の儀式」 なんと言っても、表紙を飾っている「沈んでいく姉さんを送る歌」が秀逸。夫を殺害…

白鹿亭綺譚

古典SFを読もう第一弾。 大の男がパブに集まって、ホラ話に興じるというなんともしょうもない(失礼)設定で、肩の力を抜いて読めました。どこまでが現実の科学的な成果に基づいていて、どこからがホラ話なのか私にはさっぱり分からないので、徹底徹尾嘘らし…

著作権という魔物

主に映像関係の著作権に関わる様々な人にインタビューしています。全体的に、テレビ関係者などの著作権者は皆さん歯切れが悪いように見えてしまいますね。確かにテレビはつまんなくなりましたが、それでもあとで見返したくなる映像はまだあります。だから、…

140ベーグル・チームの作戦

いつも何かに夢中になっちゃうママが、こんどはぼくの野球チームの監督になっちゃった。おまけに、コーチは兄さんだって。12歳の成人式(バーミツバ)前の忙しいときに、これ以上ぼくの生活をかき回さないで欲しいよ。 ユダヤ人というと少し特別なイメージで…

139ジャータカ物語

お釈迦様の前世であるボーディサッタ(菩薩)の物語を集めた昔話集、ということでいいのかな。お釈迦様は、人間としてお釈迦様に生まれる前に、輪廻転生の中で色々な生き物に生まれて様々な功徳を施しながら修行をしていた、という設定(設定っていうのもな…

138ふたりのロッテ

サマーキャンプで出会ったうりふたつの女の子、ロッテとルイーゼ。ふたりは、自分たちが小さいころ、両親の離婚によって離ればなれになったふたごの姉妹だということを知る。大人の都合で、姉妹がいたこと知らされていなかったなんて! ふたりは、その秘密を…

137とぶ船 下

この物語の中で最も魅力的な人物は中世イギリスに生きる貴族の姫君、マチルダでしょう。ピーターたちが最初であったとき、彼女は高慢でわがままで残酷なお姫さまに見えました。しかし、ハンフリが、持ち前の明るさで、(いささか)強引に「ぼくたちはもう友…

136とぶ船 上

ピーターは、町の古道具屋で小さな船の模型を買う。その船は、持ち主を行きたい場所、時代へ連れて行ってくれる魔法の船だった。 ピーター、ハンフリ、シーラ、サンディの4人兄弟は、魔法の船に乗っていろいろな場所・時代にとびます。で、私が連想したのが…

蛙とび行事

吉野山の金峰山寺蔵王堂で毎年7月7日(七夕)の日に行われる蛙とび行事に行ってきました。 11:00頃吉野口着 下界よりはまだ過ごしやすい山の空気を感じながら、昭和3年完成というおそろしいロープウェイに乗って、山上駅へ。 黒門付近で取材の兄ちゃんにとっ…

ルーヴル美術館展フランス宮廷の美 神戸市立博物館

今回の展示物は、かぎ煙草入れや食器、家具、時計など王侯貴族の日用品。こういうのを見るたびに、使ったのかな、これ…と思います。使うにしても、手入れは使用人がして、本人も扱い方を仕込まれてないと、とても普段遣いはできない。よくキャプションにも「…

国宝法隆寺金堂展 奈良国立博物館