2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

18冊

女たちの百物語

「視える」人が多いせいか、通常の実話怪談とはすこし毛色の違ったものも混ざっています。「怪談」のとらえ方の違いによって、よりバラエティに富んだ話が集まっていました。

もののけ物語

「からくり大黒酒器」を譲った漫画家さんというのは、波津彬子さんだろうなあ。うちの母などは、泰山木を見るたびに、あの話を思い出すそうです。

ゴーストハント1旧校舎怪談

読者のことを本気で考えるなら、旧版を再版して、新作を書くのが一番だと思うのだけど、くやしいことにリライト版も大変読み応えがありました…。

ロマンティック時間SF傑作選 時の娘

タイムトラベルものとは相性が悪いんですが、短編なら大丈夫。オチはいまいちよくわからなかったけど、「むかしをいまに」「時の娘」「インキーに詫びる」などの技巧的な作品が面白かったです。特に「むかしをいまに」は、ビデオテープの巻き戻しがそのまま…

卵をめぐる祖父の戦争

id:teatreeさんのおすすめ。。早川ポケットミステリをずいぶん久しぶりに読みましたが、あまりの黄色に最初目がちかちかしました。翻訳ものが苦手なので、一気読みとはいかず、ちょうど作中時間と同じくらいの時間がかかってしまいました 邦題が、「卵」とい…

小暮壮物語

小暮壮という古いアパートの住人をめぐる連作短編集。今回のテーマは「恋愛」? と思ってたら、「Feel Love」というサイト(雑誌?)に掲載されていたものらしい。作家さんの中には、長く書いていくとジャンル小説的な部分が抜け落ちて、人間の心情を掘り下げ…

ふたりの距離の概算

より古典部>が好きです。小鳩くんの自意識より、ホータローの自意識の方が共感と好感が持てるから。今回も「他人に興味が持てない」と言いつつ、微に入り細を穿って大日向さんとの過去の出来事を思い出していくホータローの自意識ににやにやしっぱなしでした…

リンゴのキャラメル煮(よしながふみ『きのう何食べた?』4巻)

お休みの日に遊びに行ったマルシェでおいしそうな紅玉を見つけたので、これはもう作るしか。 焦げたら大変! と身構えて鍋をにらんでいたので、「かなりこげ茶色に焦げてくるまで」というのを忘れて、栗色の時点でリンゴを投入してしまいました。 木べらでぐ…

モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!

生活に不可欠なのに、道路や橋やダムができるまでの過程ってあんまり知らない…。この本は、イラストレーターである著者が、土木の現場を取材するという企画で、「土木学会誌」に連載されていたものです。細かいところまで描き込まれたイラストをじっくり眺め…

風の靴

id:teatreeさんのおすすめ「島本(しまぼん)」(船本?)。 ちょ、中学生が船動かして大丈夫なの、とのっけからびっくりしましたが、子どものころから船に親しんでいたら操船できるものなのかなあ、とカルチャーショックでした。船を動かす操作がディティー…

地球のまん中わたしの島

ひとつの共同体に、思春期の女の子がどんなふうに入り込んでいくのか、「よそもの」としての意識を抱えながら友人たちと触れ合っていく灯子の気持ちが丁寧に描かれていて、心地よい読後感でした。 ヒミツのバーベキューは、「島」ならではの発想で、わくわく…

獣の奏者外伝 刹那

『獣の奏者』の王獣編を読み終わった後は、クライマックスでばっさりと物語世界から放り出されてあっけにとられましたが、この著者が、この結末を選んだというなら、がっつり受け入れてやるぜ! と自分を納得させていました。それから、思いもかけぬ続編が出…

天才探偵sen5亡霊プリンスの秘密

「神かくしドール」と続けて読んだせいもありますが、話の筋が似ているので、ついつい比べながら読んでしまい、素直に楽しめなくて残念…。ちょっとまとまりが悪いかな。 しかし、今回は、千のライバル(?)キリトくんのキャラのほうで楽しめました。このシ…

天才探偵sen4神かくしドール

メアリー人形の設定がすごくよく考えられていて、あとがき読むまでしっかりだまされました。 千が現実世界に現れた黒いメアリードールと対峙するシーンは、江戸川乱歩の少年探偵ものが持っていたスリリングな雰囲気が、現代風に蘇っていて手に汗握りました。…

サマーウォーズ キング・カズマvsクィーン

くくりゃんせ

乱と灰色の世界2

意外と早くお母様が同居できるようになって、よかったよかった。しかし、禍禍しい凰太郎に、禍禍しい蟲が取り憑いてしまって、ますます乱が心配なことに…。日々がんばれ。

ふうらい姉妹

表紙のしおりの突っ込みがツボに入ってしまい、ついうっかりと。じわっときます。

つらつらわらじ1

オノ・ナツメさんの本って面白いけど、すごく読みづらいのはなぜだろう。原因その1.登場人物がみんな同じ顔、その2.台詞が少ない、その3.時系が順不同。このあたりかな。

きらきらDUST

心優しく賢いキモかわ宇宙人達に見守られて、自分のルーツを探す「ダスト53-a」。SFでファンタジックで、とてもにぎやかで軽やかな、かまたきみこさんらしい物語でした。 なんでわざわざ遺伝子情報いじって女の子にしたのかね、船長は。絵的には女の子の方が…

茶柱倶楽部1

この女の子の目、気になるなあと表紙をにらんでいたら、id:teatreeさんとid:psycheNさんがそろって誉めていたので、こりゃ面白いに違いない、と購入。 おいしいお茶って、ほんとうに「甘み」と「旨み」があるんだよなあ。お茶なんて、誰でも煎れられるし、ど…

鋼の錬金術師27

感謝。 途中から、この作者なら絶対に大丈夫と、大船に乗ったつもりで安心して物語を楽しんでいたのですが、広げた大風呂敷をここまできれいに畳んでしまうとは。文句なしの最終巻でした。 ホークアイ中尉(だけじゃありませんでしたが)に、見せ場があって…

ダ・ヴィンチ2010年12月号

「リンさんを忘れない」って書いてモニターの前に貼っていた 大事なことなので2回書こうとしたら、ちょっと悲しくなっちゃった…(笑)。綾子よりも忘れられやすいのか! でもありがとうございます。一言楽しみー!o(>_