2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アウルクリーク橋の出来事/豹の目

アウルクリーク橋の出来事 良心の物語 夏の一夜 死の診断 板張りの窓 豹の目 シロップの壷 壁の向こう ジョン・モートンソンの葬儀 幽霊なるもの レサカにて戦死 チカモーガの戦い 幼い放浪者 月明かりの道筆致は極めて写実的なのに、全体を眺めると幻想的に…

恋する死体 警視庁幽霊課

前作では存在だけが紹介されていた特殊捜査課の面々が登場して、シリーズものとして「はじまった」という感じ。本当に「ライト」に楽しく読めるので、文庫化されたらその都度読む方向でのんひり追いかけていきたい。

天使突抜367

マリンバ奏者で着物コレクターとしても有名な著者が、コレクションを収納するために京都の長屋を倉庫に改築する過程を追ったエッセイ。 「なんということでしょう」という加藤みどりの声が聞こえてきそう。ひとりの「匠」だけではなくて、関わった人ひとりひ…

津波てんでんこ 近代日本の津波史

昔からあった言葉なのかと思っていたけど、「津波てんでんこ」という言葉そのものは1990年、岩手県田老町で開催された「第一回全国沿岸市町村津波サミット」で著者が語った体験談から生まれた言葉なんですね。「津波が来たら親子かわまずてんでんこに逃げろ…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

小説としても、ビジネス書としても、キャラクター小説としても読めるところが広範な読者を獲得した理由なんだろうなと思いました。 みなみの葛藤をもっと掘り下げてくれれば…とか、試合のシーンをもっと盛り上げてほしいとか、さすがに「マネジメント」万能…

コーラル城の平穏な日常 デルフィニア戦記外伝2

どんなまずいことでも、まず上司に報告だ、シェラ!と思ってしまうサラリーマンになったんだなあ、と感慨深い(なんか違う)。 バルロの「今なんて言った?」に大爆笑。ナシアスに限らず、皆相変わらずで久々に楽しかったです。

大人のためのバードウォッチング入門

あなたと家族の命を守る目からウロコの防災新常識

子どもに語るイギリスの昔話

ゲゲゲの食卓

でました、キャベツたっぷりふとっちょギョーザ。布枝さんの語るそれぞれのレシピにまつわるエピソードは全編これノロケに聞こえて、ニヨニヨしてしまいました。

バージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』の作者の素顔

子どもの頃は、『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』が大好きでした。絵本の挿絵や、デッサン、著者にまつわる写真がふんだんに載せられた、目で見て楽しく、読みでのある本でした。ダンスやお芝居をやっていたというバージニア・リー・バートンは、とても美し…

西洋絵画のひみつ

)" title="Direkt aus Europa auf deutsch 2004年2月 月刊ドイツ語ラジオニュース ()" class="asin"> こういうマメ知識や、絵にまつわるエピソードを、すべての展覧会の絵に添えてほしいです…。聖人の逸話は、ほとんど『聖☆お兄さん』で知ったものばかりでし…

私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿

みどりの香炉 黄色い花 灰色の手袋 赤い痕 ただ一つの物語児童文学研究者の赤木かん子は「今の子には携帯電話が出てこない話は古くて読めない」みたいなことを言っていて、成る程なあと思う反面、ほんとかなとも思います。もちろん、気にしない子もいれば、…

ばんば憑き

坊主の壷 お文の影 博打眼 討債鬼 ばんば憑き 野槌の墓ひきょうなり!と叫びたくなるくらい、宮部みゆきの書くこどもやどーぶつやもののけは健気で愛らしく、こころを動かされずにはいられない。こういう素材は容易に人を惹き付けられるので、視聴率を取りた…

無花果の実のなるころに

罪かぶりの夜 蝉の赤 無花果の実のなるころに 酸っぱい遺産 果てしのない嘘 シナガワ戦争食道楽だった曾祖父の影響で森本家では代々男が台所に立つ。包丁の握れない祖母のおさんどんをするために、中学二年生の望は、父の転勤についていかずに、東京神楽坂で…

英国王のスピーチ

上映時間111分 偉大な王の歴史ドラマというより、困難に立ち向かう等身大の個人を描いた人間ドラマでした。 王が演説しなければならないシーンが、異常な緊張感を強いられる場として演出されているので、すぐに王に感情移入してしまって、演説のシーンのたび…