2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

女王さまがおまちかね

キャラは立ってるし、物語と読書感想文という2種類の文章を「書く」というテーマも面白いけど、全体的にパンチが弱い…って『幻想郵便局』の感想と同じようなこと書いてる。 事件の発端である「女王さま」が気に入った作家を誘拐するという設定が、いまいちピ…

四色の藍

登場人物が多いのに、それぞれの事情や心情を主軸としっかりからめて書き分けてあって、西條奈加はもう安心して読めるなあ。お唄と伊予、おくめと環が、始まりからは想像もつかない絆を結ぶラストシーンは、爽やかな余韻が残った。復讐譚なんだけど、ヒロイ…

テレビ代わりに使っているパソコンに外部入力端子がないため、ケーブルテレビのチューナーに接続できず、対応できるインターフェースもないということが判明。 2009年に購入したパソコンを買い替える気はないので、BSを諦めることにしました。BSプレミアムが…

柳宗民の雑草ノオト 

雑草の名前を知りたくて、最近関連の本を読むのだけれど、外来植物の扱われ方がたまにひどいものがあって、もやもやすることが多い。 その点、本書は、外来植物であろうと、美しさ、健気さを素直にたたえ、愛でる温かな書きぶりで、とても和む。

私家版差別語辞典 

前半の被差別部落の記述は読みごたえがあったけど、後半はややぐだぐだだったような。 こういう主題の本は、どうにも身構えてしまうけど、これは軽いエッセイ風の書きぶりで、とっつきやすいし読みやすかった。 被差別部落を「路地」と言い換えて書くだけで…

幻想郵便局 

あの世とこの世のはざまにある郵便局という設定や、キャラクターなどは面白いのに、どうにもパンチが弱い。 姫神様が素敵だったので、もっと彼女との土地をめぐる争いに焦点を当てて派手な展開にした方が面白かったかも。 配達はお炊き上げというアイデアを…