2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
シジンの恋人ナギサを探しに「四の島」に渡ったガンバと十一匹の仲間たちは、ナギサと共にいたカワウソの生き残りの家族の別天地を求め、「豊かな流れ」を目指す。「四の島」は四国のこと、「豊かな流れ」は四万十川をイメージしています。ちなみに、ガンバ…
むかし青い鳥文庫で読みかけて挫折し、また小人たちシリーズも挫折したこともあって、同作者の本作はいったんは敬遠したのですが、今回はすんなり読めました。たぶん、プライスさんの魅力が分かるようになったからだと思います。この人、普段はイギリス中産…
2005年3月に始めた岩波少年文庫新版を番号順に読もうというマイ企画ですが、やっと現在最新刊の155「オタバリの少年探偵たち」に追いつきました。途中で飛ばした作品が何作かあるので、読破! とは言えないのですが、とりあえずめでたい。 飛ばしてしまった…
「野獣死すべし」を書いたイギリスのミステリー作家の児童文学ということですが、私はこの著名なタイトルを読んだことがないので、勝手にハードボイルドでバイオレンスな作風の人だと思い込んでいたので意外でした。…もしかして大藪春彦と間違えてる? さて…
著者は、「魔の山」(読んだことありません)を書いたトーマス・マンの娘でドイツの作家です。シュトッフェルはクリストフの愛称で、貧しいボート番の息子クリストフ少年が、アメリカで成功した叔父に生活の援助を求めて飛行船に密航するというお話です。 飛…
ポーランドの昔話をモチーフとした物語集で、お話はだいたい3パターン。他者への思いやりにいちじるしく欠ける悪人が改心する「美しいハンナ姫」「ヴォイテックの冬作物」と、己の身勝手さのなれの果てに悪人が身を滅ぼす「王女さまの手箱」「若かったわたし…