2010-11-28から1日間の記事一覧

女たちの百物語

「視える」人が多いせいか、通常の実話怪談とはすこし毛色の違ったものも混ざっています。「怪談」のとらえ方の違いによって、よりバラエティに富んだ話が集まっていました。

もののけ物語

「からくり大黒酒器」を譲った漫画家さんというのは、波津彬子さんだろうなあ。うちの母などは、泰山木を見るたびに、あの話を思い出すそうです。

ゴーストハント1旧校舎怪談

読者のことを本気で考えるなら、旧版を再版して、新作を書くのが一番だと思うのだけど、くやしいことにリライト版も大変読み応えがありました…。

ロマンティック時間SF傑作選 時の娘

タイムトラベルものとは相性が悪いんですが、短編なら大丈夫。オチはいまいちよくわからなかったけど、「むかしをいまに」「時の娘」「インキーに詫びる」などの技巧的な作品が面白かったです。特に「むかしをいまに」は、ビデオテープの巻き戻しがそのまま…

卵をめぐる祖父の戦争

id:teatreeさんのおすすめ。。早川ポケットミステリをずいぶん久しぶりに読みましたが、あまりの黄色に最初目がちかちかしました。翻訳ものが苦手なので、一気読みとはいかず、ちょうど作中時間と同じくらいの時間がかかってしまいました 邦題が、「卵」とい…

小暮壮物語

小暮壮という古いアパートの住人をめぐる連作短編集。今回のテーマは「恋愛」? と思ってたら、「Feel Love」というサイト(雑誌?)に掲載されていたものらしい。作家さんの中には、長く書いていくとジャンル小説的な部分が抜け落ちて、人間の心情を掘り下げ…

ふたりの距離の概算

より古典部>が好きです。小鳩くんの自意識より、ホータローの自意識の方が共感と好感が持てるから。今回も「他人に興味が持てない」と言いつつ、微に入り細を穿って大日向さんとの過去の出来事を思い出していくホータローの自意識ににやにやしっぱなしでした…