古典SFを読もう!

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

リックとイジドアのダブル主人公に思えた。レイチェルとプリスとか、ヒキガエルとクモとか、対応する箇所がいくつかあるから。他にもマーサーとバスター・フレンドリー、ルーバー・ラフトとフィル・レッシュなど、「人間」と「アンドロイド」という対立する…

あなたの人生の物語

バビロンの塔 理解 ゼロで割る あなたの人生の物語 七十二文字 人類科学の進化 地獄とは神の不在なり 顔の美醜について−ドキュメンタリー 4、5年前に読んで、ぼんやりとあらすじを覚えていたのは、「バビロンの塔」と「あなたの人生の物語」。再読して、そ…

愛はさだめ、さだめは死

学生時代に読んで、全く歯が立たなかった記憶があるジェームズ・ティプトリー・Jr再挑戦。私に、SFはある程度の基礎知識がなければ、小説として読むことすらできないという懼れを植え付けた作家であります。 …今回も、ワタシ程度の人生経験では、ティプトリ…

2001年宇宙の旅

「後世に残る作品を作ろうぜ」と言って、本当に作っちゃったキューブリックとクラークに一番驚く。 クラークのすごいところは、SFや科学知識のない人間にも読みやすく、分かりやすい言葉で、最高級のSFマインドを伝えているところ。それにしても、宇宙飛…

古典SFを読もう! 読書予定リスト

1 われはロボット アイザック・アシモフ 2 楽園の泉 アーサー C.クラーク 3 マイナス・ゼロ 広瀬正 4 歌う船 アン・マキャフリー 5 2001年宇宙の旅 アーサー C.クラーク 6 愛はさだめ、さだめは死 ジェイムズ・ティプトリー・Jr 7 あなたの人生の物語 テッド…

歌う船

パートナーと一緒に任務に当たっていく話だと思っていたので、1話目で驚きました。喪失と再生の物語だったのか…。傷ついた人がなおも歩き出す話は好きなので、一番面白かったのは2話目の「嘆いた船」です。ただ、殻人(シェル・パーソン)の存在の倫理性や肉…

マイナス・ゼロ

古典SFを読もう第4弾。 もっとクールな話だと思いこんでいたら、三丁目の夕日的なノスタルジーに満ちたタイムトラベルもので面食らいました。舞台は、戦時中、復興期、昭和初期と移り変わっていきますが、その当時の世相を盛り込んで、知っている人には懐か…

楽園の泉

古典SFを読もう第3弾。 宇宙エレベーターの建設なので「プロジェクトX」っぽいのかと思っていましたが、技術者の苦労よりも、特に前半は政治的、社会的な葛藤に重点が置かれていました。こういうのを読むと、今この瞬間に宇宙エレベーター建設の計画が進んで…

われはロボット

「ロビィ」「堂々めぐり」「われ思う、ゆえに」「野うさぎを追って」「うそつき」「迷子のロボット」「逃避」「証拠」「災厄のとき」 古典SFを読もう第二弾。「ロビィ」だけは読んだ記憶があるのだけれど、他はたぶん初めて(もしかすると大昔に読んだかも…