2010-02-28から1日間の記事一覧

24冊

ARRIVAL

画面に広がる不思議な街の風景に、言葉を失った。そして、「言葉を失う」というのは、この絵本には、ぴったりの反応かもしれないな、と思う。なぜかというと、この本は、文字なし絵本だからだ。漫画のような小さなカットのページの間に、見開きページが挟ま…

扉守

「帰去来の井戸」「天の音、地の声」「扉守」「桜絵師」「写想家」「旅の編み人」「ピアニシシモより小さな祈り」 温かな青色の表紙に手招きされるように手に取った。 飲んだら必ず故郷へ戻ってこられるという「帰去来の井戸」と、井戸がある店を守る女性を…

2001年宇宙の旅

「後世に残る作品を作ろうぜ」と言って、本当に作っちゃったキューブリックとクラークに一番驚く。 クラークのすごいところは、SFや科学知識のない人間にも読みやすく、分かりやすい言葉で、最高級のSFマインドを伝えているところ。それにしても、宇宙飛…

骸の爪

心霊探偵路線でいくのかと思ったら、今回はミステリ寄りだったためか、論理展開のこじつけっぽいところが目立ってしまっていた。 亮平少年はもう出てこないのかな。

越境する児童文学

ここのところ、いろいろなジャンルで「ゼロ年代」という言葉が使われているなあ、と思ってたら、2010年になって(20)00年代が終わったからだ、と今更気がついた。この10年間は、ちょうど集中して児童文学を追いかけていた期間なのだけど、こう、自分が過去1…