無花果の実のなるころに

無花果の実のなるころに
罪かぶりの夜 蝉の赤 無花果の実のなるころに 酸っぱい遺産 果てしのない嘘 シナガワ戦争

食道楽だった曾祖父の影響で森本家では代々男が台所に立つ。包丁の握れない祖母のおさんどんをするために、中学二年生の望は、父の転勤についていかずに、東京神楽坂で祖母と二人暮らしを始める。
元芸者で女優だったこのお祖母ちゃんが、粋でかっこいいです。
一話目で少し苦い余韻を残したな…基本ほのぼので時に人の醜さという苦味を混ぜる路線かしら、と思っていたのですが、最終話で別の形で「こうあったらいい」という方向が示されていて、ほっとしました。この人の作風は本当にあたたかい。
望の作る料理が美味しそうです…じゅるり。カレーパン食べたい〜。