読了本2011・その他
ちちははのくにのことば 『拙者は食えん! サムライ洋食事始』は、幕末から明治にかけて、はじめて洋食に触れた日本人の悲喜こもごもの反応を、当時の日記から丁寧に拾った歴史エッセイ。「バターのにおい気持ち悪い」「魚食べたい」「アイスうめえ」など、…
これもネット発表作の書籍化。どんよりした気分で、気晴らしに行った本屋さんでこの表紙ににらまれたので、なんじゃこりゃ、とつい買ってしまったら大当たり! げらげら笑ってだいぶすっきりしました。 自画像がキモ可愛くて、手書き文字で書かれたつぶやき…
今からこういうことを話します、と前置きした上で、詳しく解説し、最後に今こういうことを説明しましたよ、と短くまとめるという懇切丁寧な書きぶりに、著者は、本当に、心の底から、読者に主張を理解してほしいと願っているんだなということが伝わってきた…
psycheNさんのおすすめ。炭水化物は控えなくては…と思いつつ、たくさんの種類、様々な食べ方の紹介にうっとり。
本書では、「続けられない」ことで何かが身につかなかったりする損失より、そういう自分に自信を失うことのダメージを指摘していて、これはなるほど!と思った。 自分は、基本的に三日坊主で、「続ける」のは大の苦手なのだけど、何がいやって、終わりが見え…
「庭づくり」の観点から雑草をまとめた本。 ガーデナーにとって、植えた植物の栄養をとってはびこる雑草は厄介者だろうけど、この本では、雑草を土から根絶するのはムリ、と開き直って、グラウンドカバーに利用したり、花の美しさや生えることの効用を説いた…
道端に咲いている草花の名前を知っているっていいなあ、と思いつつ、名前なんてどうやって知ればいいのかが分からない。図鑑を見て当たりをつけても、正しいかどうか自信ないし…あー、よく知っている人がそばにいて、教えてくれればいいのに、という日ごろの…
雑草の名前を知りたくて、最近関連の本を読むのだけれど、外来植物の扱われ方がたまにひどいものがあって、もやもやすることが多い。 その点、本書は、外来植物であろうと、美しさ、健気さを素直にたたえ、愛でる温かな書きぶりで、とても和む。
前半の被差別部落の記述は読みごたえがあったけど、後半はややぐだぐだだったような。 こういう主題の本は、どうにも身構えてしまうけど、これは軽いエッセイ風の書きぶりで、とっつきやすいし読みやすかった。 被差別部落を「路地」と言い換えて書くだけで…
なにわホネホネ探検隊の関係者はこの人の教え子だったのか。 在野の研究者とまではいかない、自然をひたすらおもしろがって観察している身近さがよかったです。研究者は、まだ誰も解明していないことに取り組まないといけないけど、著者は、すでにわかってい…
マリンバ奏者で着物コレクターとしても有名な著者が、コレクションを収納するために京都の長屋を倉庫に改築する過程を追ったエッセイ。 「なんということでしょう」という加藤みどりの声が聞こえてきそう。ひとりの「匠」だけではなくて、関わった人ひとりひ…
昔からあった言葉なのかと思っていたけど、「津波てんでんこ」という言葉そのものは1990年、岩手県田老町で開催された「第一回全国沿岸市町村津波サミット」で著者が語った体験談から生まれた言葉なんですね。「津波が来たら親子かわまずてんでんこに逃げろ…
でました、キャベツたっぷりふとっちょギョーザ。布枝さんの語るそれぞれのレシピにまつわるエピソードは全編これノロケに聞こえて、ニヨニヨしてしまいました。
子どもの頃は、『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』が大好きでした。絵本の挿絵や、デッサン、著者にまつわる写真がふんだんに載せられた、目で見て楽しく、読みでのある本でした。ダンスやお芝居をやっていたというバージニア・リー・バートンは、とても美し…
)" title="Direkt aus Europa auf deutsch 2004年2月 月刊ドイツ語ラジオニュース ()" class="asin"> こういうマメ知識や、絵にまつわるエピソードを、すべての展覧会の絵に添えてほしいです…。聖人の逸話は、ほとんど『聖☆お兄さん』で知ったものばかりでし…