読了本2011・児童書

6冊(2011.10〜2011.12)

ラストラン

どうして自分が『魔女の宅急便』の原作を1作目しか読まなかったのかを思い出した。私、この人の文章のリズムが苦手だったんだ。

追ってくる怪談 緑の本

対の「青い本」より怪談はこちらの方が怖め。「青の本」では主人公の蒼が怖がりなので手加減したのかな。このシリーズは、よく知られたネタをアレンジしていることが多いのだけど、デジカメの顔認証を使った怪談は、他では聞いたことないものだった。新しい…

呼んでいる怪談 青い本

黒と赤よりも対の構造が分かりやすかった。相変わらず竹岡美穂さんの表紙が素晴らしい。短い怪談がたくさん入っているけど、こちらはよくある怪談の焼直しが多かったかな…。その中で、一番恐ろしかったのが、冒頭に出てくる「海水でびっしょり濡れた本」です…

遠く不思議な夏

夏休みごとに訪れていた母の実家での不思議な記憶の断片を取り集めた短編集。親戚のおじさんに昔話を聞かせてもらっているような、派手ではないけれど記憶の片隅に引っかかる静かで懐かしい雰囲気のお話でした。装丁が素晴らしい。

天才探偵sen6迷宮水族館

今回の犯人はちょっとびっくり。いままで千が扱ってきたのって、小学生には手に余るくらいの大きな事件ばっかりだったけど、それ自体がひっかけになってた。水族館の楽しいけどちょっと怖い感じが出ていて懐かしかったです。子どもの頃、水族館て恐怖スポッ…

女王さまがおまちかね

キャラは立ってるし、物語と読書感想文という2種類の文章を「書く」というテーマも面白いけど、全体的にパンチが弱い…って『幻想郵便局』の感想と同じようなこと書いてる。 事件の発端である「女王さま」が気に入った作家を誘拐するという設定が、いまいちピ…

子どもに語るイギリスの昔話

アリーテ姫の冒険

首七つ

ピーターラビット全おはなし集 愛蔵版 改訂版

ピーターのお父さんが、肉のぱいにされてしまったくだりは有名だと思いますが、改めて全話を読むと、実に「食うか食われるか」の世界であることに気づかされます。ほのぼのとした美しい田園風景を舞台に繰り広げられる弱肉強食の世界(笑)。 「ひげのサムエ…

白い本 待っている怪談

怪談シリーズ(?)の最新作で、これが一番好き。「白」「雪」をモチーフに切ない初恋のお話になっていて、女子好みだと思います。竹岡美穂さんの絵はあいかわらずお話によく合わせていますね。

赤い本 終わらない怪談

「黒い本」とセットのはずなのに、利用している3つの図書館すべてで、「赤い本」だけに大量の予約が付いていて、読む時期が大幅にずれてしまいました。最近出たはずの「白い本」の方が先に用意されたのは、なぜなんだろう。

黒い本 ついてくる怪談

(「文学少女」→竹岡美穂)+(「晴れた日は図書館へいこう」→緑川聖司)=「黒い本」という流れです。シリーズに登場する怪談は、どれもオーソドックスなんだけど、「本」を軸に上手くつなげていると思います。作者は本当に本が好きなんだなあ。

つづきの図書館

本の登場人物が、自分を読んでくれた人の「つづき」が知りたくて現実世界に飛び出してきて、しかも彼らがけっこう自由奔放に動き回って主人公を振りまわす様子が、にぎやかに、楽しそうに描かれています。 でもそれだけじゃなく、人の「つづき」の人生のほろ…

霧のむこうのふしぎな町

再読。自分にとって、この本が古びずに、いまでも面白く思えることを幸せに思います。

地下室からのふしぎな旅

そうだった! 色とりどりの毛糸が出て来たんだった。あと、チィおばさんがイメージしていたよりさらに自由すぎた。柏葉さんのメルヘンは、西洋化した近代日本らしいバタ臭い感じが独特で、その雰囲気が好きだったなあと思い出しました。

ちょっとした奇跡 晴れた日は図書館へいこう2

移動するドッグフードの謎 課題図書 幻の本 空飛ぶ絵本 消えたツリーの雪 こないだ読んだニキリンコさんの「萎えツボの地雷原から隣へ逃れて」(『手招くフリーク』所収)で、自分のよく知っている領域の創作物は、内容以外の細かいところが気になって読めな…

晴れた日は図書館へいこう

わたしの本 長い旅 ぬれた本のなぞ 消えた本のなぞ エピローグはプロローグ 読んだ気がしてたけど、ぜんぜん思い出せない…読んでない…の…か? わーん、老人力!(泣) この作品は、探偵役がたくさんいるから、事件がバラエティに富んでいて楽しいです。安川く…