2011-02-20から1日間の記事一覧

地下室からのふしぎな旅

そうだった! 色とりどりの毛糸が出て来たんだった。あと、チィおばさんがイメージしていたよりさらに自由すぎた。柏葉さんのメルヘンは、西洋化した近代日本らしいバタ臭い感じが独特で、その雰囲気が好きだったなあと思い出しました。

伏 贋作・里見八犬伝

作中作の「贋作・里見八犬伝」がすごく面白かったです。全体の三分の一しかないのに、長い物語を読み終えたような充実感がありました。桜庭一樹さんの描く人物は、ちょっと変わって見えても、普通に人を愛したり、さびしがったりするから、遠い物語世界の人…

奇談蒐集家

自分の影に刺された男 古道具屋の姫君 不器用な魔術師 水色の魔人 冬薔薇の館金眼銀眼邪眼 すべては奇談のために こういうのって、雰囲気作りが大事だと思うんだけど、わたしにはうまく入り込めませんでした。最初から、語り手の思い込みっていうのが見えて…

若様組まいる

『アイスクリンつよし』に登場した若様組という巡査たちの、教習時代を描いた学園寮物です。明治時代のたった2か月の「ここはグリーンウッド」。級友の恋に奔走し、試験勉強に悪戦苦闘し、自分の未来を思い悩む青春ものとして、まっすぐな王道でした。 学園…

ちょっとした奇跡 晴れた日は図書館へいこう2

移動するドッグフードの謎 課題図書 幻の本 空飛ぶ絵本 消えたツリーの雪 こないだ読んだニキリンコさんの「萎えツボの地雷原から隣へ逃れて」(『手招くフリーク』所収)で、自分のよく知っている領域の創作物は、内容以外の細かいところが気になって読めな…

晴れた日は図書館へいこう

わたしの本 長い旅 ぬれた本のなぞ 消えた本のなぞ エピローグはプロローグ 読んだ気がしてたけど、ぜんぜん思い出せない…読んでない…の…か? わーん、老人力!(泣) この作品は、探偵役がたくさんいるから、事件がバラエティに富んでいて楽しいです。安川く…