ちょっとした奇跡 晴れた日は図書館へいこう2

ちょっとした奇跡―晴れた日は図書館へいこう〈2〉 (文学の散歩道)
移動するドッグフードの謎 課題図書 幻の本 空飛ぶ絵本 消えたツリーの雪
 こないだ読んだニキリンコさんの「萎えツボの地雷原から隣へ逃れて」(『手招くフリーク』所収)で、自分のよく知っている領域の創作物は、内容以外の細かいところが気になって読めないって話題があったんですよね。ほとんどのことに詳しくないわたしの、唯一の地雷原が図書館ものだったりするんですが、「晴れた日は〜」は、その点気になるところがなくって、するする読めました(それでも、そのポスター著作権は大丈夫!?ってちらっと思っちゃったり)。
 優しい司書のお姉さんがいたり、図書館の近くに素敵な喫茶店があったりなんてのは、せっかくのフィクションなんだから、こういう図書館あったらいいなっていう理想の図書館であっていい。それに、延滞本や破損本がちゃんと返ってきたりするのは、児童書である以上、あるべき姿を描くのがいいよなあって思います。そして、50年経った本でも、犬にかまれた本でも、水におとした本でも、ちゃんと持ってきてくれれば、図書館員は「ありがとう」っていうのは、ホントのことだしね!