2008-04-29から1日間の記事一覧

126太陽の東月の西

動物学者アスビョルンセンによって集められたノルウェーの民話集。意外と知っているお話が多いのは、「北欧民話」とひとくくりにされて日本によく紹介されているからでしょうか。 「北風をたずねていった男の子」は『北風のくれたテーブルかけ』、「パンケー…

秘密の花園クックブック

「秘密の花園」を読みかえしていたころに出版されて実にタイムリーでした。レシピだけではなくて、その料理の歴史的背景や秘密の花園においてどういう役割を果たしたか、というコラムも充実していていて、読み応えがありました。 イギリスの児童文学には、聞…

125秘密の花園下

前半がメアリの物語なら、後半はコリンの物語。メアリがコリンを叱りとばすところは、いつ読んでもすかっとします。一方的にメアリが精神的な優位に立っているわけではなくて、わがままな子どもがかんしゃくをぶつけ合っているだけなところも、はたから見て…

124秘密の花園上

読み返してみると、改めて冒頭のシーンのあまりの非道さに戦慄します。9歳の少女がネグレクトのあげく、コレラで家族が死に絶えた屋敷にひとりぼっちで忘れ去られていたのですから。最初に読んだとき、論評されているほど、メアリは「児童書らしからぬ、かわ…

11冊

大阪上町春めぐり 文楽と中国琵琶「義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」

大阪天王寺時の境内で行われた野外講演に行ってきました。ちょうど古本市のある日だったので、最終日店じまいの始まる3時半頃に天王寺に行って、古本を漁り、近くの中国茶のお店で本を読んで開演までの時間をつぶしました。会場は6時半だったのですが、少し…