126太陽の東月の西

太陽の東 月の西 (岩波少年文庫 (126))
 動物学者アスビョルンセンによって集められたノルウェーの民話集。意外と知っているお話が多いのは、「北欧民話」とひとくくりにされて日本によく紹介されているからでしょうか。
 「北風をたずねていった男の子」は『北風のくれたテーブルかけ』、「パンケーキ」は『おだんごぱん』、「ふとりたくて丘にゆく三びきの牡ヤギ・ブルーゼ」は「『三びきのやぎのがらがらどん』。子どもの頃、絵本で読んでもらったという人も多いと思います。題名を見ていて思うのですが、ノルウェーという、日本から遠く離れた国の民話をこれだけ私たちが知っているのは、訳された日本語がいいからですね。「おだんごぱん」とか「がらがらどん」とか、一度聞いたら忘れられない。
 他にも「流れに逆らうおかみさん」は、韓国の親不孝なヒキガエルと思い出させますし、「海の水はなぜ辛い」は、日本にも全く同じ民話が残ってます。