2008-05-30から1日間の記事一覧

8冊

135牛追いの冬

ランゲリュード牧場の両親は農場の仕事で忙しいので、オーラたちは、子どもたちだけで仕事の手伝いをしたり、遊んだりします。それが、死んでもおかしくないくらい危険なことが多い。エイナールなんて、すくなくとも5回は死んでます。こんなにほったらかしで…

134小さい牛追い

「やかまし村」と同じく、北欧(ノルウェー)の小さな村に住む姉妹たちの日常生活を描いたものでした。私はジャンル小説が好きなので、こういう日常生活淡々系は、続くと飽きるのですが、オーラとエイナールの行動がおもしろかったので、最後まで読めました…

133かるいお姫さま

「かるいお姫さま」「昼の少年と夜の少女」 児童書ながら、実に官能的な物語でした。マクドナルドは「お姫さまとゴブリンの物語」の作者ですが、あちらのシリーズとは少し趣が違って、登場人物の性格が昔話のように類型化されているのと、乾いたユーモアに富…

132浦上の旅人たち

明治初期、禁教を解かれたはずの長崎隠れキリシタンの受難を描いた歴史小説でした。外圧によってあからさまな弾圧はなくなったものの、隠匿される形でキリシタンへの迫害は続いており、その一つが信徒たちを故郷から引き離し、全国の藩に流罪して改教をせま…

131星の林に月の船声で楽しむ和歌・俳句

詩人の編んだ、大変可愛らしい詩歌集です。短い解説に鑑賞のツボがきちんとおさまっているところや、線と面を効果的にあしらったデザイン的な挿絵に、清少納言が「うつくしきもの」と評したちいさいものの愛らしさを感じます。本の作りは可愛らしい一方、収…