2010-05-30から1日間の記事一覧
澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書)" title=" 澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書)" class="asin">
倉敷の古本屋「蟲文庫」店主さんによる、コケ観察のススメ。著者の「好き」な気持ちがびしばし伝わってくる誠実で、丁寧なコケ観察のやり方の説明に、浅生ハルミンさんのイラストときれいなコケの写真が満載されており、簡潔にして用を得た一冊でした。読み…
予想を覆して、明るいジェントルゴーストストーリーを書く人がもう少しいればよかった。一つ一つの作品で描かれる陰惨さは、面白いんだけど、続けて読むと食傷してしまう。編者もそう思って、「縁切り厠」を最後に持って来たんだろうなー。
大森望の解説はもう信じないぞー。確かに解説をよく読むと、作品そのものを褒めてる文章は少ないんだよね…。好きな先行作品が並べてあったので、つい騙されてしまった。 ええと、文章が、設定集を読まされているみたいで、小説を読んだ気持ちになれませんで…
星ねずみ みどりの星へ 反抗 事件はなかった 闘技場 回答 ノック 人形芝居 狂った星座 任務完了 おそるべき坊や ユーディーの原理 不死鳥への手紙 終 坂田靖子・波津彬子・橋本多佳子の漫画で名前だけは知っていたフレドリック・ブラウン。シニカルだけど、…
芥川龍之介の周辺で、彼が自作に描いたのと同様の事件が起こる、という筋書きだけど、元ネタの作品と、起こる事件が似過ぎていて、ひねりが足りないような、物足りなさを感じました。
文字組みって大事だなあ、と思った。ちくま文庫『尾崎翠集成』で苦心したのがウソみたいにするする読めた。桜庭一樹的世界だな、と思うのは逆転しているのだけれど、これからのたいていの読者は、尾崎翠からじゃなくて、尾崎翠を愛し、影響を受けた現代の作…
堀江敏幸氏の解説が、この短編集の読後感を丁寧にすくいとっている。こういう奇妙な、としか言いようのない「感じ」を、なんとか説明しよう、伝えようとして、言葉を駆使できる人を尊敬する。あと、訳者の日本語の選び方も、とてもうまいんじゃないかと思う…
好事魔多し。なかなか生活が楽にならない水木家なのでした。 それにしても、主人公は、すでに結婚しているというのに、どうしてこんな恋愛以前みたいな甘酸っぱいもじもじ感があるんだろう。プレゼントを渡したり渡されたりして、お互い照れてる所なんか、初…