ゲゲゲの女房「私、働きます」

 好事魔多し。なかなか生活が楽にならない水木家なのでした。
 それにしても、主人公は、すでに結婚しているというのに、どうしてこんな恋愛以前みたいな甘酸っぱいもじもじ感があるんだろう。プレゼントを渡したり渡されたりして、お互い照れてる所なんか、初々しくて、見ているこっちが落ち着かないったら。
 互いの性格の違いからくるすれ違いっぷりを描いているところも、巧いところのひとつだと思います。私自身は、どちらかというと「ほっといてほしい」人なので、茂に同情して見ているんですが、人によっては、「茂さん、冷たい!」という反応もあるんだうな、というか、そちらが多数派のような気もします。しかし、ウザがられても、そこでへこんでしまわずに、私はこういう気持ちなんです、とちゃんと伝える布美枝さん。このドラマは、性格も、育ってきた環境もぜんぜん違うふたりが、一緒に生きていこうとする姿を、一貫して描き続けていて、ぶれがないですねー。