2010-02-07から1日間の記事一覧

文楽につれてって!

文章があまり上手じゃなくて、読みづらかったが、文楽初心者には、歴史や勘所をかみ砕いて説明してくれていて、分かりやすかった。文楽というと、江戸時代からずーっと庶民の娯楽の王道で、今のような形が伝統として脈々と受け継がれてきたと思いがちだけど…

日本における外国昔話の受容と変容

グリムをはじめとする外国の昔話が、どういった過程を経て日本の昔話として語られるようになったのかを、ハナシを具体的に比較することで解き明かそうとした論文集。 怪談好きとしては、著者の母校に伝わる「聖心の祝日にまつわる怪談」が面白かった。著者の…

首無の如き祟るもの

探偵役がほとんど出てこない(そう、「ほとんど」…ね)んだけど、それがかえってよかったような気がする。「厭魅」が読みづらかった原因の一つに、登場人物に感情移入しにくいという点があった。この作者の文章は、非常にロジカルなので、登場人物に共感して…