魔所 イタコ千歳のあやかし事件帖2

魔所―イタコ千歳のあやかし事件帖〈2〉
「魔所」「これはこの世のことならず」「白い虫」「馬市にて」「エピローグ逢魔が時
 ライトノベルっぽいけれど、ラノベというにはちょっと地味、という変に気になる表紙です。でも、一般書の平台にあるとすごく目立つから、これはこれで。
 弘前の近郊を舞台に、亡くなった夫に会うためにイタコになった盲目の美少女千歳が、死者の思いを聞きながら事件を解決していくオカルトミステリー。舞台となっている東北の民俗や、昭和初期という時代の雰囲気がオカルトという題材によく合っています。
 腕白坊主の服部時彦と死にたがりの大柳新志のコンビがなかなかよかった。シエと寛七のロマンスの行方も気になるし、ゆっくりでいいので続いてほしいシリーズです。