善人長屋

善人長屋
 「善人長屋」とうわさされる「いい人」ばかりが住んでいる長屋。しかし住人は全員裏の仕事を持っていた…。そこに、転がり込んできた真人間の加助がもちこむ他人の困りごとを、裏稼業で鳴らした腕をつかって解決してやるというお話。
一つ一つの事件は、血を見ない「必殺仕事人」のような感じで面白いし、最初からあった違和感に、ちゃんと落とし前がつけられていて、著者のバランス感覚のよさには、いつも感心させられます。