2007-12-14から1日間の記事一覧

123名探偵カッレとスパイ団

窃盗、殺人、ときて次のカッレくんの冒険はスパイ団です。 悪者がちゃんと悪者っぽくて、物語の中の「正義」が揺らがないので、安心して読んでいられます。物語を支える倫理観は揺るがないのですが、その中で生きる人々、なかでも悪党一味のニッケは、誘拐し…

122カッレくんの冒険

第一部では、宝石泥棒を捕まえたカッレくんですが、こんどは、冒険というには陰惨な本物の殺人事件が起ります。第一部で、「上質なミステリー」と書きましたが、この「殺人」という深刻な犯罪を取扱うにあたって、リンドグレーンはすぐれた児童文学作家とし…

121名探偵カッレくん

エーミールに続く岩波少年探偵もの第2弾。 探偵小説の好きな主人公のカッレくんは、ときどき空想の中で名探偵ブルムクヴィストになりきって、これも空想の「聞き手」(ワトソン役ですね)に様々な推理を披露するのが趣味(註:ブルムクヴィストはカッレくん…