いつだって猫展 名古屋市博物館 2015年4月25日(土)〜6月7日(日)

江戸時代の浮世絵を中心に、猫のおもちゃや郷土玩具など、猫まみれの展覧会でした。
なんと、愛猫の写真を持っていくと、入場料が100円引き!
浮世絵には、見たことがあるものも多かったのですが、明治時代のおもちゃ絵は、学校に通う猫や、玉乗りやラインダンスをしている猫など、ユーモラスな珍しいイラストがたくさんありました。
当然、グッズ展開もばっちりで、買い込んでしまいました。図録は、着せ替え人形付きでモッフモフ。


屋外には、作品から飛び出してきた猫の看板があちらこちらに立ててあります。

  
会場の出口には、江戸・明治のおもちゃの体験コーナーがありました。
猫の着せ替え人形は、拡大して磁石でくっつくように加工してあり、真剣に遊んでしまいます。


準備した学芸員さんが、心から楽しんで、企画、準備したことがひしひしと伝わってきて、記憶に残る、楽しい展覧会でした。

蟲師特別篇 銀の雫 2015

終わっちゃった。
結局、オリジナルはまったくやらず、原作にあるすべてのエピソードを映像化して、終わっちゃったなあ。

続章は、テンポが平板すぎて乗り切れない部分がありました。登場人物の喋り方が、常に同じ調子で緩急がなく感じたので、途中で寝てしまうこともあったり。

それでも、映像の美しさ、蟲と人とのどうしようもない関わり方など、大好きで特別な漫画を、誰よりも愛したスタッフたちが丁寧に、ていねいに作ったものを最後まで見られたことは、幸福でした。

終わっちゃったなあ。

百日紅〜Miss HOKUSAI〜 2015

しみじみよかった。
お栄とお猶の姉妹の物語を中心に、オリジナルのエピソードを盛り込みつつ、原作でも印象深い幻想譚をアニメならではの表現で描いています。

アニメなので、視覚的に楽しいのはもちろん、両国橋の雑踏や橋を渡る人々の足音、幼子の手の柔らかさなど、聴覚や触覚などほかの五感を刺激されるような丁寧な描写で、アニメ「蟲師」を思い出しました。

重要な舞台となっている両国橋が長いのにびっくり。こんな大きな橋が江戸時代にあったとは。このスケール感は実写だと難しいかもしれないですね。ラストシーンはやられた!

2015年冬(1月〜3月)

もっんのすっごく面白かった!!
主人公たちが作中作で実現しようと奮闘したことを、作品の中でしっかりと表現しているところに心意気を感じました。第23話「続・ちゃぶだい返し」のあおいの涙は、声優さんの演技と表情の演技があいまってぐっときた(涙)。
あと、「悪者」を作らずに、誰にも何かしらできる「仕事」があるということを丁寧に描写していたところも好印象です。あのタローが、空気の読めなさを最大限発揮して、平岡君と「バディ」になるとか素晴らしい。
武蔵野アニメーションの過去編もよかったですし、あおいが「過去には負けません!」と言ったのもさわやか。「山はりねずみアンデスチャッキー」のオープニングが、すごく耳に残っているので、配信はよ。

父と子の物語、母の愛の物語であったのだなあ。
レオンはしっかり主人公でした。深い挫折を経験して、後半すごく大人びたけれど、ラスト、アルフォンソ王子とエマの元へ帰るときの声は、もとの甘えたような少し子どもっぽい声だった演技が好きです。あの二人が、レオンの安心できる人なんだね。よかった…。
かっこいいアクション、グロテスクなホラーの造形、王道の成長物語で毎週とても楽しませてもらいました。面白かった!

鞍馬山の子天狗たちがちょう可愛い。ホームグラウンドなのにあまり活躍できなかったクラマが不憫でした。いいやつなのに。あからさまに狙ったものより、本作の真寿郎と翠郎と二郎の三人の関係のほうがトキメキましたぞ!
今期OPED賞。川越に聖地巡礼に行きたいなあ。

見落としていましたが、桃姐の感想を見て、配信を利用して追いかけなおしました。渋いオトナアニメで面白かったです。マユのエピソードは軽いノリで終わるのかと思ったら、もう一幕あってビックリした。
毎回、声優さんの声に引き込まれましたが、特にラストの前野さんと瀬戸さんの渾身の演技は大迫力。
しかし、転生と虚無の意味がほとんど最終話に近くなるまで明かされなかったので、裏の意味があるのかと勘繰ってしまっていました。いちおう仏教徒なので、転生と虚無は見方によって等価なのかと思ってしまったんですよね。最初から、意味を知っていたほうがおもしろく見られたと思います。てか、虚無がそういうところなら、裁定まちがったり、いい加減にしちゃダメじゃん! 第1話の彼女なんて気の毒としか。
本編と雰囲気が全くあっていないオープニングが大好きです。

せっかくオリジナルキャラクターを登場させたのだから、もっと彼らがストーリーを引っ掻き回してもよかったと思いました。関わる人間が増えたなら、結末も変わってもおかしくないのに。

3対3のチーム戦にしたのだから、もっと戦略を意識したバトルが見たかったな。結局、ガチバトルがメインだったような気が…。
無印は、ラブコメやライバルとの対決などいろいろな要素が入っていて、それが世界大会で勝ち抜くという目的とうまく絡み合って、毎回引き込まれたのですが、トライは目的と色々な要素が、まとまらずに散漫になったような印象を受けました。一つ一つのエピソードは面白いんだけど、薄いというか。
最終回は、ミナトのやらかしたことが私的にギャグですまないNGだったのがすごく残念。ミナト好きだったんだけどな…、いくらバカとはいえ、人の気持ちに無頓着なバカはだめだ…。最終回は、メイジンとラルさんの大人げない対決とか、タテオのマモルへのライバル宣言とか燃えるエピソードが満載の楽しい回だっただけに、本当に残念(泣)。

新番組

ケレン味たっぷりの派手な演出と、主人公の事情をもったいぶらずに第1話でさくっと説明してしまうスピーディな展開が気持ちいいです。
魔界都市新宿」だ〜(にやにや)。
今期のED大賞はこれで決まりです。

脱ぐなあ。料理がちゃんとおいしそうなのがすごいし、食べ方が下品じゃないのがいいです。下ネタは多いけど(笑)。ゆきひら特製ふりかけごはん食べたい。
OPEDは、本編にあっています。特にエンディングが好き。

もう少しギャグのキレや全体のテンポがよくてもいいような気はしますが、慣れてくればまったり落ち着いていいかも。エンディングは、少しずつ仲間が増えていくんですね。

UVERworld藍井エイルも、曲は好きだけど、あんまり作品とあってないような気が…。もう少し重厚なものでもよかった。ED絵はキャラの解釈が違いすぎるので、スキップします。本編は、ちゃんとアルスラーンの凛々しい部分や、底の抜けた度量の広さが描写されてていい感じ。
4話はアルスラーン戦記の中でも好きなシーンなのですが、アニメオリジナルの描写が入っていたのがよかったです。アルスラーンが、真剣に絵と向き合うナルサスの姿を思い浮かべて宮廷画家の地位を申し出るというのは、原作には書かれていない心境だったと思います。

本作においては、3DCGという手法と、作風がぴったりとあっていると思います。感情の起伏の少ないキャラクターと宇宙空間での浮遊感が、3DCGが描き出す世界とよく合うんですね。手描きアニメと3DCGアニメが、それぞれの特徴を生かしたアニメの表現として両立していくといいなあ。

今期は、先輩とのエピソードが展開するんですね。4人とも激しく個性的ですが、一番すごいのはあのメンバーのリーダーやってる一見もっとも常識人っぽい嶺二先輩だと思います。
はるちゃんは相変わらず天使。

原作既読。まさかアニメ化するとか。毎回おいしそ〜。

  • 猫侍SEASON2

た〜のしい〜。当方、特に猫好きというわけではありませんので、玉之丞さまより斑目久太郎もえです。


以下3つは様子見。

夜の画家たち- 蝋燭(ろうそく)の光とテネブリスム- ふくやま美術館

夜の画家たち- 蝋燭(ろうそく)の光とテネブリスム- - 福山市ホームページ

闇の中に浮かび上がる光の表現をテーマとして企画された展覧会です。
暗がりを照らす炎、空に浮かぶ月明かり、そして町に輝くネオンや街灯など、さまざまな光と闇が描かれています。
個々の作品もさることながら、それをまとめて見ることが、とても面白い!
これを企画した学芸員さんは、作品をリストアップしていくのがきっと楽しかっただろうと思います。


知らなかった画家の作品も多く出展されていました。
織田一麿《東京風景 神楽坂》は幻想的な雰囲気で、泉鏡花の物語のイラストみたい。
酒の絵で有名な高橋由一の、舟をこぐ人の頭上に浮かぶ月を描いた《中州月夜の図》もよかった。


そして、ずっと見たかった高島野十郎の蝋燭画をやっと見ることができました。
間近で見ると、キャンバスに絵具を置いただけなのに、離れればそこに光があるとしか思えません。
《満月》の月もとてもきれいでうっとり…。


甲斐庄楠音『幻覚』が、前期のみの出展で見られなかったのは残念でした。
4月から山梨県立美術館でも開催されるんですね。行きたいなあ。