19冊(2011.10〜2011.12)
どの本も読後感は満足してるんですが、半年もたつと、印象に残っているのとあらすじもよく思い出せないのとに分かれちゃいますね。読後すぐの感想大事…!
『偉大なるしゅららぼん』、『舟を編む』(本屋大賞おめでとうございます)、『RDG4 世界遺産の少女』、『異国のおじさんを伴う』あたりは、さすがの安定感でどれも好きです。森絵都の表題作のインパクトの強さったらない(笑)。
『風にもまけず粗茶一服』、『涅槃の雪』、『吉原純情ありんす国』それぞれに楽しい読書体験でした。
id:teatreeさんに教えていただいた浪人左門あやかし指南シリーズ「掘割で笑う女」「百物語」「無縁塚」「狐憑きの娘」は、謎解きはおまけと言わんばかりの話中話(怪談)の力の入れようで、誰得な構成が、怪談好きにはたまりません。謎が解けても怪談の怖さは残るところがいい。さらに活劇要素もあり、サービス満点です。もう一点、すごくいいなあと思うのが、子どもが死んだり不幸な目に遭ったりして、心が痛むのだけど、それはとてもひどいことだと作中で明言されていること。こういうフォローって結構大事だと思うんですよね。「狐憑きの娘」では、怖がりの青年が怪談好きの少女と出会い、ボーイミーツガール的な要素も加わってきました。レギュラーになるといいな…なるよね、してください!