空気の発見

空気の発見 (角川文庫 白 124-1)
 科学はわからなくても科学史は面白いです。時代の空気を反映しているのか、権力者vs科学者(真理の探究者)の図式はやや安直すぎるのでは…と思わなくもないところが僅瑕かな。当時の科学水準や発見時のエピソードと、基本的な化学の知識がバランスよく、かつ簡潔、明快に語られていて、しかもこの薄さに収まっているので、大変読みやすかったです。