背表紙は歌う

　作家、編集者、出版社営業、取次業者、書店員、本に関わる人たちが、お互いに交流しながら出版文化を盛り立てていこう、としているのが、なんかこう、羨ましいな…と思いました。こういう輪に図書館員も入っていけたらいいのに。しかし、表題作を読んで初めて雄鶏社が倒産していたことを知って、自分がそれを知らなかったことにショックを受けました。もっとアンテナ広げとかないと駄目だ！　個人的なことは置いといて、表題作には不覚にも涙。こういう本屋さんがきっとどこかにあるはず…と思わせてくれるのが、このシリーズのいいところだと思います。