菊とポケモン

菊とポケモン―グローバル化する日本の文化力
id:psycheNさんのおすすめ。
文化人類学とか経済学(?)とか社会学(?)とかのタームやロジックがバンバン出てきて、たまに何を言っているのか理解不可能なところもありましたが、あまり気にせず読了。アメリカ人が日本のサブカルチャーを語る視点も面白いのですが、学者がアニメや特撮、ゲームを語りなおすとこうなる、というところが新鮮でした。あと、著者が、あらゆる対象に対して肯定的であろうとする姿勢にとても好感が持てます。上から批判してやろう、評価してやろうじゃなくて、なぜ面白いのか、なぜ人気があるのか、学者としての俯瞰と、当事者との共感とを両方持って取り扱っているので、読後感がよかったです。
ポケモンやたまごっちやセーラームーンはわかるけど、「パワーレンジャー」って? と思っていたら、「戦隊もの」のことでした。アメリカでは、生身の部分だけアメリカで撮り直したものが「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」として放映されていて大人気、ということを初めて知りました。しかも、主人公達を変えずに同一シリーズとして扱われているって、いったいストーリーはどうなっているのか謎です。「侍戦隊シンケンジャー」も2011年に放送予定とか。皆がレッドにひざまずくところとか、姫の変身後とかどーなるんだろう。…ちょっと見てみたいかも…。