ばらかもん１〜３

　　
　｢書道｣×「島」→元気な子どもとじじばば＆それに振り回される都会のイケメンもやしっ子でした。表紙買いが成功すると幸福度が急上昇しますね、にこにこ。
　目次を見ると、とても日本語とは思えない、なにか宇宙の擬態語みたいなコトバが並んでいますが、これみんな長崎県五島市の方言なんだそうです。舞台は著者の故郷で、エピソードの大半は実体験という、生活感たっぷりの島暮らしが、ひじょーに楽しく描かれています。「スローライフ」とか「ほのぼの」というより、作風は「ギャグ漫画」に近くて、もう何度吹き出したか！　何か好きなエピソードの紹介を、と思って読み返してみたら、どれもこれも面白くて好きすぎて、結局選べませんでした。
　読み終わると「じんじのこのもん」がちょう食べたくなるのですが、ここにも一人暮らしの勤め人の関門「天日干し」が立ちふさがっていて、悩ましいところです。…正月休みに帰省した時作るか…？
　五島公式サイトまるごとうで、「まるごとう３Ｄ地図」のPRをしているのが、本書のヒロイン「なる」です。私の感覚では、「よつばと！」と「あの山越えて」の読後感によく似ているので、これらの作品が好きな人はだまされたと思って。