ムーミン展 in心斎橋大丸ミュージアム

 タンペレ美術館は、昔NHKの番組で見てから行ってみたいなあと思っていたので、所蔵品が日本で見られてとても嬉しいです。基本的に小さなインク画ばかりなのですが、印刷されたものとは黒が違っていて、一枚一枚食い入るように見てしまいました。あまりにうつくしい黒、まるで動いているような描線がすばらしい。特に、雪を見上げるムーミンの絵は、白と黒の対比がとても効果的でした。ムーミンの世界って、幸福なだけのパラダイスではなくて、諍いや不安もあるところが魅力のひとつだと思うのですが、その不安定な世界を描くのに、ペン画という手法がぴったりだったのだと改めて思いました。
 かがんでいるムーミンママのお尻のラインがたまらない…!