アンカー展 美術館「えき」KYOTO

 チラシの無心に三つ編みをしている金髪の少女に惹かれて見に行ってきました。スイスの澄明な空気や、穏やかな山村の風景、そこに暮らす子供や老人たちが明るくて透明感のある色遣いで描かれています。ルソーに影響を受けて、子どもの教育に情熱を注いだ画家らしく、思想的には説教臭さを感じさせるきらいがありますが、描かれた子どもたちは、画家の理想というファクターを通して芸術として昇華されています。無心に眠る赤ん坊や、バラ色に輝く頬の少女たちの圧倒的な可愛らしさといったらありませんでした。スイスの国民的な画家さんだそうですが、この作風は絶対日本人も好きだと思うので、この回顧展を企画した人はえらい。
参考URL http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/07_anker/intro.html