瀬戸内国際芸術祭2010 一日目 直島-犬島

07:00高松港 「芸術祭フリー乗船2日券」(3,500円)
 前日10日はニュースで「最高の人出」と報じられたほどで、この日も早くから港には長蛇の列が。7:15から配布される犬島行高速艇整理券もすでに終了とのことで、仕方がないのでとりあえず直島に渡ることにする(翌日、港の人に聞いたところ、6時(!)までに配布予定枚数を超える人が集まってしまったんだとか)。

07:50-8:40直島(宮浦)行フェリー(50分) バス代(100円×2)
 宮浦港で無事に犬島直行臨時便の整理券をゲット。これで一安心。地中海美術館は、以前行ったことがあるので、混雑しているこの時期に行かなくてもいいだろうと判断して、家プロジェクトのある本村地区へ。
バスに乗って農協前で下車。本来なら10時開館のところ、スタッフの好意で9:30に繰り上げて入場可能に。ジェームズ・タレルD南寺が見たかったけど、整理券配布で何時になるか分からなかったため、断念。C護王神社A角屋5石橋6碁会所8はいしゃを見て回る。護王神社から見える瀬戸内の海がきれいだった。
 

11:30-12:00犬島行高速艇臨時便(30分) 犬島ごはん(750円)
 チケットセンターで、帰りの便の整理券を確保。
 海側は芝生になっていて、潮風に当たりながらお昼ごはんのお弁当(センター内のカフェで販売)をいただく。
 会場となっている7つの島の中で、おそらく一番入島が難しい犬島にどうしても来たかったのは、H犬島アートプロジェクト「精錬所」を見たかったから。期待通り、面白かった〜。
「精練所」の内部は、曲がりくねった通路を、鏡を使って真っすぐな道に見せてあって、騙されたような楽しい気分になる。出口に見えるところは、煙突の入り口なので、人の顔がさかさまになって見えたのにはびっくりした。直島の角屋や石橋もそうだけど、「暗い」って面白い。
 外側の廃墟部分は、まさに非日常。「ひねもすのたりのたりかな」という言葉がぴったりの穏やかな瀬戸内海を背景に、忘れ去られた巨大な人工物が横たわっているという異様な雰囲気は、確かにここでしか味わえない。何に使われていたものなのかなんにも説明がないのが残念だったけど、そういうのはスタッフさんに直接教えてもらえばよかったなー。
 犬島の家プロジェクトも回ったけれど、歴史と自然が作り出した圧倒的な存在感の前では、人が短期間で作りだした作品はかなり分が悪かった。

  
 犬島でもうひとつ面白かったのは、美術品ではなくて、民家の廃墟と山神社。他の島もそうだけど、時々「作品か?」と思うようなすごい廃墟があって、複雑な気分になる。
 

14:??-15:?? 直島行(豊島経由)臨時便(40分) 入湯料(500円) たこ焼き(400円)
 あわよくば15:40初高松行の高速旅客船(25分)に乗りたかったのだけど、整理券配布終了で乗船できず。1時間半ほど直島で時間がとれるようになったので、4 直島銭湯「I♥湯」に入りに行く。並ぶかなーと思ったけれど、わざわざ風呂に入ろうというもの好きはそんなに多くはないらしく、すぐ入れた。オトナな意味合いのタイルなんかがあって、ちょっと「すけべえ」な感じが楽しい。子どももふつーに入れるヨ。
  
 さっぱりして、することもないし、草間弥生のカボチャでも見るべえ、と早めに港に行ったら、広場にフェリー待ちの列がすでにできていてあわてて並ぶ。まだ出港50分前なのに! 結局、この日も第2便が出たらしい(10日には2便目でも積み残しが出たので高速艇を用意したとか)。

17:00-18:00高松行フェリー(60分)
 さすがに日が暮れると海風に吹かれるのは寒い。でも、船に乗って感じる風はとても気持ちが良かった。髪はベタベタだけどー。