ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房
 水木しげるの伴侶の半生を本にするという企画を思いついた人はえらいなあ。ライターさんもうまくて、すいすい読めます。始まりがすごくうまいです。布枝さんの故郷安芸を紹介する流れで、安芸と境港の交流の歴史を紐解き、布枝さんと水木しげるの出会いにつなげていくという見事な導入でした。ああ、『こんなに楽しい妖怪の町』を書いた人かあ。納得。
 ドラマの脚本が、オリジナルのエピソードをとてもうまく織り込んでいることが分かりました。1冊の本を1年の番組にするので、原作をかなり膨らませるのは当然ですが、原作の流れはかなり生かしてあるので、このままいくなら、終盤で、安芸節にまた泣かされそうです。そして、どうやら「目目連」のエピソードもはいりそう!?