158マルコヴァルドさんの四季

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)
 ワーキングプアの主人公が、貧困から頻繁に軽犯罪を重ねる話、って読む気が失せるまとめかただなあ、我ながら。
「自然な暮らし」を手に入れるために悪戦苦闘するマルコヴァルドさんを見ていて、アメリカでは、貧困層の方が太っているという俗説を思い出しました。バランスの取れた食事やスポーツジムでの運動ができるのは、富裕層で、貧しい人は○ックばかり食べて運動する余暇もない…という話がほんとかどうか分かりませんが。
風刺が効きすぎてどよんとしてしまったのですが、これって、イタリアン・ジョークなんだろうか…。現代日本社会では、笑えない冗談だわ…。出版社が岩波、かつ小説ということで、つい真面目に読んでしまいましたが、「トムとジェリー」みたいなマンガとして提供されてたらもっと素直に笑えたのかもしれません。
調子悪いときにユーモア小説読むもんじゃありませんね。ただでさえお笑いの感度が低いのが、冷え固まってこちんこちんです。カルヴィーノさん、ごめんなさい。