宵山万華鏡「宵山回廊」

 15年前の宵山で行方不明になってしまった少女をめぐる物語。暗、明、明、の次は「暗」で、各短編の雰囲気もまた万華鏡です。読了した暁には16日の宵山に繰り出そうかと考えていたのですが「宵山」にとらわれることが怖ろしくなりました。
 時系列が前後して短編としてはややまとまりに欠ける気がします。「宵山万華鏡」という連作短編中の小休止、断片のようなパートでした。