コルセットに翼4

コルセットに翼 4 (プリンセスコミックス)
 この背徳感は作者の意図するものだということが、はっきりとこの巻で分かったので、ものすごく安心しました。「レディー・ヴィクトリアン」では突っ込まなかった、階級格差とか性的抑圧とかにも触れていて、2番煎じではないおもしろさがあります。
 クリスたちの反撃が始まりますが、デスデモーナ女史は一筋縄ではいかないような気がしてドキドキします。読者にそう思わせるだけの圧倒的な悪の存在感が素晴らしい。生徒の記録帳なんて、「悪魔の百唇譜」かグルーナー男爵のノートかと思いました。