もっけ8

もっけ(8) (アフタヌーンKC)
 モノノケと人間社会の間で上手くバランスを取るというのが檜原姉妹が抱える共通の課題ですが、瑞生はモノノケと対峙し、静流はより人間と向き合う方向で、姉妹ともにがんばっています。異界の怖ろしさと、人間社会のしがらみを両立して描くのは、あいかわらず上手いなあ、と。向き合う先が違うのは、年齢の差ですかね。特に静流は相手が人間なぶん、すっきりとはいかずに、今後もずっとじたばたしていかなくてはいけないんでしょうが、泣かれるとこちらが辛いので、作中でなんとか明るい方向が出てくるといいなあと思います。