2007-10-09 神野悪五郎只今退散仕る 読了本2007・文芸書 神野悪五郎只今退散仕る作者: 高原英理出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 22回この商品を含むブログ (29件) を見る 前半は、13歳の少女vs妖怪たちの肝試し、後半は、三代にわたる因縁の怨霊退治! もうたまらなく楽しいです。妖怪って物語に文章として組み込むのは難しいのだけど、お化け好き心をくすぐるさりげない登場がとてもうまいと思いました。『海辺の博覧会』のマサコ嬢のような肝っ玉の据わった少女豪傑紫都子(しづこ)もかっこいいけど、恐がりだが心優しく頭のいい妹、妙子の最後の活躍に目を見張る。「物語ること」にああいう意味を持たせた悪霊退治物は今までありそうでなかったように思えます。豪傑と、巫女の最強タッグでした。 頭の中の映像は、もちろん藤田和日郎で。