この本、おもしろいよ

この本、おもしろいよ! (岩波ジュニア新書)

この本、おもしろいよ! (岩波ジュニア新書)

 あさのあつこってエッセイの文章はくどいんだな…本人も言ってるけどなかなか本題に入らない。薦めてた「なまくら」は読みたいと思った。ミュージシャンや携帯小説の作家、モデル、タレントなどの人選は、岩波書店らしく、いかにも大人が考えた「若者が興味を持ってくれそう」なセレクトですが、お薦めしている本の傾向がてんでんばらばら、文章レベルも固い、短いものもありばらばら…で、人選後は自由に書いてもらったのかなという雰囲気です。古川日出夫は『ベルカ、吠えないのか』と『gift』が、それぞれ別の人によって紹介されていた。人の心にがつんと訴えるものを書く作家なんだなと再認識する。あと、『祈祷師の娘』と『算法少女』という、ものすごく地味なんだけど、私がとても気に入っている2冊が紹介されていて嬉しかった。