ミイラは人柱と出会う

人柱はミイラと出会う

人柱はミイラと出会う

 「バルーンタウン」シリーズや『日本殺人事件』のようなパラレルワールドミステリーだと期待して読んだけど、なんか…気持ち悪いなあ。人柱、黒衣、お歯黒、参勤交代、鷹匠という風習が現代日本に残っていることの歴史的背景が、浅いせいだと思う。こういう作品なのに、巻末に参考文献もないし、パラレルワールドというほど、世界を作ってないんだよね。それ以外にも、とにかく作りが甘い。第1話からして、ネタバレになるから言えませんが、ほんとに神様の力があるんならもっと早くラストシーンが訪れているはずでしょう。この人の作品はあわないと感じました。