マッドマックス〜怒りのデス・ロード 2015

アクションにも、スピードにも、車にも興味がない視聴者を、2時間飽きさせない作劇ってすごい技術だとおもいます。
どのくらい興味がないかというと、作中、V8なんて言ってたっけ? というくらい興味がないのに!
英語が苦手な私ですら字幕と照合できるほど、簡潔なセリフのみで、ストーリーが過不足なく理解できるんですよ。すごい。

導入にいたっては、一言のセリフもないのに、トカゲが双頭であることで地球が汚染されていることを、トカゲを踏みつぶしたマックスがいきなりムシャムシャ食べちゃうところで、世界が荒廃し、殺伐としていることが、わかる。


荒廃した世界ですが、死者の沼地は、不気味で幻想的だったし、「鉄馬の女たち」と「ワイブズ」が見上げた降るような星空は、神々しかった。
そして、登場する女性たちも、老若かかわらず、息をのむほど美しかったです。
男性陣も、敵味方双方とも、まっすぐで格好よかった。
最終的には、愛と人間賛歌の物語でした。
面白かった!