秋田〜函館

 
08:54 秋田発(JR特急つがる)乗車時間164分
朝ごはんは、ホテルのバイキングを食べました。

秋田駅で買ったバター餅。5つもいらないと思っていましたが、結局ぺろりと食べてしまいました。
牛皮のようなやわらかい食感に、バターのコクがあって、わたし好みの味でした。
 
奥羽本線も内陸線なので、海はほとんど見えませんが、岩木山が見えました。
いつか五能線に乗りたいなあ。
線路に沿ってアジサイが植わっていて、今の時期きれいでした。結構長距離にわたって植えられているのですが、誰かが世話をしているのかしら。
11:41 青森着 乗換時間9分


 
11:50 青森発(JR特急スーパー白鳥5号)乗車時間112分
津軽線はしばらく青森湾を望んで走り、蟹田あたりから内陸に入ります。
このあたりから、たくさんのトンネルを通過しますが、社内の電光掲示板にトンネルの名前が次々と表示されて、楽しい。
青函トンネルに入る前には「まもなく青函トンネルに入ります」と表示されるので、わくわくしますね。

青函トンネルは、通過するのに40分もかかります。
海底にトンネル掘って、電車を通すなんて、よく考えて実行しようと思ったなあ。途方もない。
洞爺丸事故がきっかけということですが、瀬戸大橋も、紫雲丸事故をきっかけに具体化したんですよね。
はっ、トンネルに入る前の警笛を聞きそびれた!

13:42 函館着 滞在時間1239分



昼ごはんは、うにやむらかみの三色丼(ウニ、イクラ、ホタテ)を食べました
ミョウバン不使用のウニは、あっさりして舌の上でさらっと溶けてしまいます。こんなに豪華なのにむつごくなくて、満足。



市電1日乗車券を買って、路面電車でとりあえず宿へ。
七部袖1枚では寒すぎたので、ホテルで持ってきた服を全部着込んでから、観光に出かけました。

坂道をてくてく歩いて、旧イギリス領事館、旧函館区会館、元町カトリック教会、赤レンガ倉庫群など、観光地をぶらぶらしました。
有名な建物だけでなく、一般のお家のなかにも、雰囲気のあるシックな洋館がたくさんあります。
雪国らしく、窓は二重窓、玄関はアプローチが大きいです。


ピンクの生クリームでデコレーションしたみたいな可愛らしい幼稚園。現役です。
時間があれば、北方民族資料館や、外国人墓地にも行ってみたかったのですが、日が暮れてきました。

 
夕ごはんは、レストキャビンキャプテンのポークソテーを食べました。
ここでとっても面白い出来事に遭遇しました。

食事をしていると、幼児から小学校低学年くらいの子どもたちがわらわらと入ってきて、「せーの」という合図で「たけーにたんざく」と歌いだしました。
歌が終わると、お店の人が、子どもたちにジュースをあげています。なにこれ。
レストランにいる間、3組の子どもたちが入れ代わり立ち代わりやってきて、歌を歌ってはジュースをもらっていきました。
会計の時に聞いてみると、七夕には、こうして子どもが家々を廻って、歌を歌い、お菓子をもらい歩く風習が北海道にはあるんだとか。
玄関に笹飾りをしているのが、お菓子をあげるよ、というサインなんだそうです。

食べ終わって外に出ると、暮れゆく街のあちらこちらから、子どもが歌う声が聞こえてきました
  たけーにたんざく 
  たなばたまつり 
  おおいにいわおう 
  ろうそくいっぽんちょうだいな
浴衣を着て、サンタクロースのような大きな袋に、もらったお菓子を詰め込んだ子どもたちが、嬉しそうに歩いています。
よく見れば、玄関に笹飾りをしている家が多く、開け放たれたドアからは、段ボールいっぱいのお菓子を用意して待っているお年寄りが見えました

7月7日に函館に来たのは偶然なのですが、こんな行事に出会えて、幸運でした。


函館開港150周年記念事業公式ウェブサイト ハコダテ150
函館の七夕がやってきた(函館の七夕の由来は?)
日本気象協会
函館の 「ロウソクもらい」は七夕の伝承行事
福音館書店
こどものとも2015年7月号「ロウソク いっぽん ちょうだいな」
ちょうど絵本が出ていました。まさにこれ! です。



さて、珍しい行事を見て気分が上がったところで、函館に来たら、やはり見ておかなくては、ということで、ロープウェイに乗って函館山に上りました。

  
人がたくさんいましたが、なんとか展望台の前のほうを確保して、灯っていく明かりを眺めていました。
しかし、完全に暮れてしまう前に、あまりの寒さに撤退。


函館では、大町駅の近く、弥生坂にある函館元町ホテルで一泊しました。
新選組の駐屯地があったところなのかー。