ゲゲゲの女房「悪魔くん復活」

 中森さんーーーーっ!(と、「菅ちゃんはてんてん」)
 私は、7時半には家を出ないといけないので、帰宅してから視聴するんですが、出勤前に見ている人は大変じゃないかなあ。今週放送分を見終わった後の顔は、ちょっと人には見せられなかったです。
 「悪魔くん」放送を見守る人々の中に、こみね書店の人たちや、太一君がいなかったことをさびしく思いましたが、彼らはあくまで布美枝さんの友人なので、やはりここは茂の漫画仲間が出てくるのがしっくりきますね。質屋のおやじさんも、ちゃんと出番があってよかった。皆が食い入るようにテレビを見ていましたが、この時代、録画なんてできないし、ビデオも出ないし、もうほんとに一回こっきりしか見られないからこその、熱気と興奮だったと思います。現代、便利になって、よかったと思いますが、確かになくしたものもあったのだなあ、としみじみ思いました。
 テレビを見守る人々の中に、なぜ戌井さんがいないのだろう…と思っていたら、あの電話ですよ!o(>_<)o 感謝するのでも、褒めるのでもなく、ただの事実を伝えているだけ、といったあの淡々とした茂の言い方が、戌井さんにとっての最高の勲章。先週、プロダクション発足祝いの席をはずしてひとりで飲んでいた戌井さんを心配した視聴者に、この一言で戌井さん自身は十分に報われたと伝わるうまい脚本だったと思います。
先週、茂のカウンターが浦木さんだったように、ここでの戌井さんのカウンターが加納さんになるのかな。加納さんの「でもそれじゃあなんにもならない」という台詞と対照的でしたね。でも、加納さんや浦木さんの価値観も、作中で否定されないといいなあ。戌井さんや夫唱婦随の布美枝ちゃんの滅私奉公が、変に美化されないといい、と思います。こういうのって、誰かが誰かに押し付けると、とたんに重っ苦しいものになってしまうから…。
 でも、「ゲゲゲの女房」なら、大丈夫かな。茂さんがそういうキャラクターじゃないもんね。茂さんは、いわゆる亭主関白だけど、布美枝さんに自分の仕事のじゃまをするな、とは言っても、あれをするな、これをしろと行動や意思を制限したり拘束したりはしないんですよね。だから、息苦しさを感じない。
 「悪魔くん」テレビ化決定の大事な場面で、布美枝さんを同席させたところで、久々にニヤニヤしてしまいました。なんだー、茂さんてば、悪魔くん復活を応援してくれた布美枝さんに感謝しとるのね。口に出さないで、こういう態度で表すところが、好きです。
 あ、あとどうでもいいことですが(よくないですが)、私は戌井さんの奥さんが大好きです。
今週の藍子ちゃん
 下僕に遊んでもらったり(そしてダシにされてたり)、お客様を案内したり、下僕その2に貢物を要求したり、お母ちゃん心配したり、やけどしたり(!)してました。