現代萌衛星図鑑

現代萌衛星図鑑
 絵が持つ力ってすごいなあ。擬人化された衛星が華を添えていますが、それとは別に描かれている衛星本体(?この場合こういうのか?)や発射ロケットの絵が、「これがどういう機体か」ということをわかりやすく示しています。写真だと、どこを見ればいいのかわからなくなると思うんですよね。擬人化についての解説も、その衛星のどの特徴を強調してそのデザインになったのかわかって面白かった。
 「はやぶさ」のミッションは、あんなにトラブル続きで、ようは失敗だったんじゃないか、という意見もあるようですが、こうして振り返ってみると宇宙開発の歴史は失敗の歴史で、失敗と改善を積み重ねて、少しずつ進んでいっているんだなあ。そりゃ、何もかも初めてのことだもんね。文章部分もとても読み応えがありました。