ゲゲゲの女房「こんにちは赤ちゃん」

 こんにちは赤ちゃん、こんにちは貧乏神。
 そして、さようなら中森さん(涙)。おばあちゃん(ナレーション)にまで「空気のように」などと言われていましたが、あの情けなさそーな顔がもう見られないのかと思うと、そこはかとなくさびしいです。どんなにがんばっても、報われないことがある。厳しいなあ。
 村井家の家計も、ますますのっぴきならなくなってきました。しかし、主人公夫婦が苦境に陥れば陥るほど、俄然面白くなってきましたね! 富田書房の倒産シーンの凄まじさに圧倒されました。

 布美枝と茂のニヨニヨ夫婦も、家出あり、初デートありで盛り沢山でした。子どもができたことを告げた後、気まずくなったふたりが、ふすま越しに「行ってきます」「ああ」「今夜は泊ります」「わかった」とやり取りしていた時の、茂の短い返事に、布美枝ちゃんに対する後ろめたさや申し訳なさがにじみ出ていてよかった。その後、代わりにはこべを摘んであげたり、徹夜明けでも産婦人科に送っていったり、ぶっきらぼうに布美枝を気遣うので、笑いが止まりません。「決して流してはいかんという、自分にかけるまじないです」は、なかなかオトコマエの台詞でしたね。
「電気ですか、水道ですか」とか、居留守でなく本当に留守とか、迷い猫が戻ってくるおまじないとか、夫婦漫才も絶好調でした。

小ネタその1
始まったばかりの頃、水木しげる役の向井理は、イケメンすぎると思っていました。今回、「家族の乾杯」を見てから、改めてよく見ると、あれでもイケメンオーラを極力抑えているということが、よっく分かりました。
小ネタその2
 「ちりとてちん」のテロップを見ながら、毎回どこか引っかかっていたのですが、テーマ曲のピアノ弾いている松下奈緒さんって、布美枝役の人? 同姓同名の別人かとも思ったのですが、ピアニストなんですよね。