クロニクル千古の闇6 決戦のとき

決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)
 最初のうちこそ、トーラークー、おまえの辞書に反省という文字はないんかい! とつっこんでいましたが、斧を落としたときに、ああ、これがトラクだよな、と一気に気が抜けました。ベイルの声を思い出して無事に崖を登り切ったので、よしよし、よくやった、と褒めたところだったのに(笑)。まー、最終巻でいきなりしっかりしてもウソっぽいし、今回は「うっかり」をやらかしたレンを助けたりしているしね。ヒーローが一人で超人的な活躍をするんじゃなくて、足りないところを助けあいながら、困難に立ち向かうというのでいいんだな、とストン、と腑に落ちました。
 トラクには、最後までやきもきさせられたけど、親近感があって嫌いになれない主人公でした。ラストには大満足です。
ダークは、もったいないキャラクターだと思います。もう少し早い段階で出て来ればよかったのに(←好き)。フィン・ケディン視点の若い頃の番外編が出るあかつきには、世間知らずの新米魔術師奮闘記も、ぜひお願いします。と日本の片隅からイギリスに向かって愛を叫んでみる。