サマーウォーズ

　健二が原作やコミックスより、ややきもちわるいオタク少年に描かれていて、それがコミカルな雰囲気を出していておもしろかったです。あと、健二の立場について、原作とは決定的に違うことがあって、それが話の流れにほどよい緊張感を持たせていました。2時間のアニメでは、主題を少なく絞って焦点を合わせる必要があるけれど、文字情報量の多い小説だと、複数の主題を盛り込めるんですね。
　人気のある作品は、複数のメディア展開をするのが、既に常識になりましたが、それぞれのメディアの得意不得意や特性を心得た上で、作品に反映することで、いろいろな角度から楽しめるのはいいことだと思います。