京都市交響楽団第520回定期演奏会 京都コンサートホール

バーバー:弦楽のためのアダージョ
ガーシュウィンラプソディー・イン・ブルー
バーンスタイン管弦楽のためのディベルティメント
バーンスタイン:交響舞曲「ウェスト・サイド物語

 「指揮者が片平さん((c)のだめ)のモデルって言われているんですよー」というお誘いで久々にコンサートに行ってきました。座席がステージの後ろ側にあって(「ポディウム席」というらしい)、指揮者を正面から見ることができます。すっごく安い(今回は1,500円。S席は5,000円)のに驚きましたが、音はステージの前へ向かうので、聞こえづらい後ろの席は安いんだそうです。私の耳ではその違いは分からないので無問題。それより、指揮者の表情や、演奏者の様子がよく見えて、とっても楽しかったです!
 指揮の広上淳一氏は、片平さんみたいにジャンプこそしませんでしたが、身体全体を使ったパフォーマンスに、「指揮者」のイメージを覆されました。指揮は黙ってするもんだと思っていたのに、声こそ出しませんが、うなったり強く息を吐いたりしていてびっくり。広上氏は、京都市交響楽団の常任指揮者になってから舞台前のプレトークを始めたそうです。今日も、指揮中に客席に働きかけたりしていましたが、広上氏からは、一緒に音楽を楽しみましょう! というメッセージを強く感じました。
 選曲はアメリカンで、パーカッションの種類がたくさんあって面白かったです。カウベルや木のブロック、木魚(4種類くらいあった)はもちろん、指を鳴らしたり、管楽器にミュートをつっこんだり、途中で「マンボ!」というかけ声が入ったり、いろんな「音」を組み立てて音楽を作っていました。こういう演奏を聴くと、音楽って「自由」なんだなーと実感しますね。特にディヴェルティメントの5番目「ターキー・トロット」で使われた木魚の軽妙な音はクセになりそうです。交響曲の「マンボ」もノリのいい曲でした。