読了本2007・児童書72冊

 「長くつしたのピッピ」を読んだときには、自分には合わないと感じていたのに、おむらさんの書評を読んで「はるかな国の兄弟」に再挑戦して感動し、「名探偵カッレくん」シリーズではまる。普通、作家ごとに「合う」「合わない」があるのだけれど、引き出しが多い故に作品ごとに相性が生じてしまうのは、「やっぱりすごい作家さんだ」と評価が確定。

 岩波少年文庫は読了したら感想を書くようにしているのだけれど、どうしても読後感が文章にできなかった。とても衝撃を受けたので、いつかは再読して感じたことを文章化したい。2008年も岩波少年文庫読破計画地味に続行中。

 バルサとチャグムは、長い長い旅を終え、そしてまたそれぞれの旅に出た。初期三部作出版後の読者ですが、途中からでもその旅に同道できた幸福をかみ締めた完結だった。上橋菜穂子の膂力のすさまじさ、製作に対する姿勢の潔さにも敬服する。上橋菜穂子の講演会「ファンタジーの魅力を語る」に出席してその話術に接することができたことも幸せだった。