ルーディーボール エピソード1シュタードの伯爵

ルーディーボール エピソード1 シュタードの伯爵
 ラックス=周囲との交流を禁じられた村ドルクに住む少年。兄貴分のインギースクとバーサルとともに、ドルクを通る商人たちから「通行料」をいただく盗賊をしている。ある時、襲った商人が思いもよらぬ大金を積んでいたことから、その金にからむ伯爵領の陰謀に巻き込まれていく。旅の途中で男爵に変装するなど、黙っていれば貴族にも見える品のある顔立ち。行方不明になった父の剣の鞘には不思議な力が秘められている(リィ(©デルフィニア戦記)の剣のように収める相手を選ぶ)。
 インギースク=相棒のバーサルと弟分のラックスとともに盗賊家業をしていたが、ラックスを守るために護衛を一人射殺してしまい、伯爵に追われる身となる。弓矢の得意な腕自慢だが、頭はよくなく、作戦行動は信頼しているバーサルに全てまかせている。しかし、危機回避能力は高く、バーサルすら予想できなかった危険を察知し、たびたび自分と友の命を救う。陽気で頼りになる兄貴分。
 バーサル=一度ドルクから姿を消し、数年後に戻ってきた「風戻り」の青年。不吉とされて村人からは敬遠されているが、友人のバーサルとは遠慮のないつきあいをしている。正体は、伯爵の密偵で、少年時代に誘拐され、地理や政治、科学などあらゆる学問と、掏摸や護身術などの技をたたき込まれた。そのため、世界情勢や伯爵領内の物事には精通しているが、ドルクのあり方に疑問を持ち、その謎を解きたいと切望している。ずば抜けた知略を持ち、常に冷静沈着な3人組のリーダー役。

 こうやって登場人物紹介すると、どこのライトノベルだと思いますね。この世界の人々は、みんな動物の顔を持っていて、ラックスはネコ顔、インギースクはイヌ顔、バーサルはウサギ顔なんですが、萌え要素たっぷりの小悪党どものピカレスク冒険活劇なので、スニーカー文庫とかで出した方がよかったんじゃないかと。
 世界観にも何か仕掛けがあるようなので、次巻を楽しみに待ちたいと思います。