地球へ… 全24話

未視聴回:なし(第7話「反逆のシロエ」からテレビ視聴開始。それ以前のものは、インターネット配信で視聴)
評価:A−(A.好き B.まあまあ C.つまんない ±.脚本、作画、キャラクター等、作品全体の出来)
原作:既読 第9話を見終わったところで、原作読了。
OP・ED
OP1「endscape」このオープニングが全ての元凶という感じが。「おお振り」のあとで繰り返し流される曲と映像がどうしても気になって、つい見ちゃったのが運の尽き。アップテンポの曲と、動きのいいきれいな作画と、ツボを突いたキースとフィシスのからみで、つい本編まで視聴決定してしまった。後半の紗のかかったような映像はあんまり好きじゃないので、ファーストOPを録り残しておけなかったのが残念です。
ED2「This Night」本編にはあんまり関係ない曲だけど、雰囲気あってつい聞いちゃう。ブルー追悼回と、最終回の演出はよかった。
好きな回
section08「震える心」この前後、ステーションE-1077でのキースの学生生活、内面が丁寧に描かれてるのを、最後までやって欲しかった…。あと、最終回の唇の下のシワ、何とかなりませんでしたか、白皙の美青年が〜(涙)。
section15「変動の予兆」ブルー祭り。ほんっとにかっこいいですね、ブルーは。そんでかっこよさの極みである「年寄りと女子供には丁重に扱えと 教えられていないか、野蛮な男だ」で、感動しつつも、自分を年寄りだと思ってるブルーに笑った。原作とは大きく違うところですが、ここでブルーの見せ場を用意したのはうまいと思いました。
section21「星屑の記憶」さすがに「この命は消すよ」はなかったか。原作で、ナスカチルドレンの異質さと孤独が際だつ好きなシーンですが、やばすきるもんね。でも、私はトォニィとアルテラのカップルが好きなので、二人の交流がちゃんと描かれてたのはとても嬉しい。そしてアルテラがきれいに可愛く作画されていたので嬉しさ倍増。
section22「暮れる命」そしてマツカは原作通りまっぷたつ。いいのか。マツカは登場から美人さんで、正しく腐女子萌えを誘ういいキャラでした。
section24「地球の緑の丘」トォニィが駄々をこねるとこ、ぐっときました。「僕はまだ子どもだ!」そうだよ、3歳児なんだよ、大きなものを託して、一人で逝くなよジョミー〜。長老達の最期もお見事でした。ただ、原作と比べて全滅エンドという気がしないのは、一般市民の死が描かれていないせいだと思います。原作だと、フィシスもあれからすぐに死んだような描かれ方で、非常に痛ましい。ラストシーン、地球が再生したのは、人類がちょっかいかけなくなったからだと思ってたのですが、咲いてた花はナスカの花だと指摘していたサイトがあって、なるほど、と納得。アニメは、こういう救いのあるラストが似合います。
コメント
 好きな回多いな…つまりおもしろかったってことで。アニメとして出来がよい作品とはいいにくいのは分かるし、原作ファンが反発するのも分るし、どこがダメかも分るんですが、それでもおもしろかった!
 脇キャラは、登場シーンが少ないので、与えられた記号で非常にキャラが立ってます。公式サイトのキャラ紹介の細かいこと細かいこと、「おお振り」サイトは見習うように。しかし、主役二人の掘り下げが甘く、一貫した人物造形ができていなかったのがたぶん一番の欠点です。ブルーやフィシスは不思議キャラなので、微妙なところがあってもそんなものかな、と思えるのですが、人間くさいジョミーとキースはごまかしがきかなかったんですね。
 と言いつつも、理屈抜きで、登場人物がかっこいいってだけでアニメを見る楽しみを思い出させてくれました。ありがとうございます。